第47回 東海若手セラミスト懇話会
2013 年秋期講演会 実施報告

東海若手セラミスト懇話会第45回秋期講演会
日本セラミックス協会東海支部


 平成25年10月18日の金曜日に株式会社ノリタケカンパニーリミテド本社(名古屋市西区)におきまして、「第47回東海若手セラミスト懇話会2013年秋期講演会」を日本セラミックス協会基礎科学部会および日本化学会の共催をいただき開催を致しました。

今回の秋期講演会では2件の招待講演が行われました。1件目は静岡大学の原和彦先生による『CVDによるV族窒化物粒子の作製』と題し、CVDを使った窒素化合物の作製方法やその粒子形状の特徴およびPL発光等の機能特性などを紹介いただきました。続いて2件目は名古屋大学の山田智明先生による『ストレスエンジニアリングによる強誘電体・圧電体ナノ構造の特性制御と機能創発』 と題し、不揮発性メモリに使用される強誘電体薄膜について、応力を利用した特性向上を構造との関連からお話しを頂きました。両講演ともに基礎的な部分から最新の結果まで非常に興味深い内容となっており、学生主体の活発な質疑応答が行われたのが印象的でした。

講演会の終了後、ノリタケの会社概要、歴史などの説明がありました。東海地区のセラミックス産業の歴史を学生も興味をもった様子で聞いているようでした。その後、ノリタケの森内にある「セラボ」および「森村記念館」にて見学会が行われました。今回は引率していただいたノリタケ社員の方々の説明が加わり、普段とはひと味違う見学になりました。

見学会終了後には産業技術記念会館のレストランで意見交換会が開催されました。ここでは、招待講演で鋭い質問をした学生に送られるベスト質問賞の表彰が行われました。質問賞を選定して頂いた講師の先生方から賞状の授与を受け、さらに学生の挨拶替わりのパフォーパンスなどもあり、会場は一層の盛り上がりを見せて会は終了となりました。今回も会の目的である、若手研究者および学生の知識と相互の交流を一層深化できたと感じられる会でありました。なお、本セミナーの詳細は、東海若手セラミスト懇話会の公式Webサイトである http://www.atyc.org/ でも紹介しております。来年度以降も夏期セミナー、秋期講演会を開催していく予定ですので、ご興味のある方は是非ご参加頂ければ幸いです。


 ベスト質問賞の受賞者の氏名と所属は次の通りです。

ベスト質問賞受賞者(敬称略)
招待講演1清水 大輔(岐阜大学)
招待講演2市川 幸治(名古屋工業大学)

文責:ノリタケカンパニーリミテド 宮嶋 圭太


写真(画像をクリックすると拡大表示されます。)

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2014年1月11日