51回 東海若手セラミスト懇話会
2015
年秋期講演会 実施報告

東海若手セラミスト懇話会第51回秋期講演会
日本セラミックス協会東海支部


 20151023日(金)に第51回秋期講演会を開催いたしました. 招待講演として、徳島文理大学 國本 崇先生,産業技術総合研究所 周 游先生,そして,名古屋大学 山本 悠太先生の3 名の先生からご講演を頂きました. 國本先生からは,放射光を用いた分析方法と,実際に測定したデータを元に國本先生が作成された蛍光体の発光中心の分析結果について解説頂き,周先生からは高熱伝導窒化ケイ素セラミックスの開発に関するご講演を頂き,パワーモジュールの実用化に必要不可欠となる高熱伝導性材料の作成を実現した,新開発の焼結手法についてのご紹介頂きました.また,山本先生からは,ナノ材料の解析に威力を発揮する電子顕微鏡の,開発の歴史と分解能の変遷についてご講演を頂き,講演後の反応科学超高圧電子顕微鏡の見学においても,解説を交えながら機器詳細についてご説明頂きました. 本講演会での3先生の講演は、いずれも基礎的な事象から最新の研究成果に至る多岐にわたるものであり、近年特に注目されている XAFS TEM を用いた「その場」観察及び評価法は、参加者の今後の研究活動へ大いに役立つものでした. 講演後の意見交換会では,講師の先生方が受講者から積極的な質問を受ける光景が見られ、大学、企業、研究機関の若手セラミスト達の良い議論と意見交換の場を提供することができました.各講師の先生方からは,講演中に挙がった質問の中から研究を遂行する上で重要となる質問をした3名の学生に対して,ベスト質問賞が贈呈され,受賞学生からは今後の研究に対する抱負が語られました.会の最後には,代表から次回講演会に関するアナウンスと,今後の研究活動への激励の言葉が学生へ送られ閉会となりました. 秋期講演会では材料分析に今後重要な役割を果たす分析法と,最新の材料作成手法に関する知見に関して,様々な分野に携わる先生方から教授されたと共に,研究者間の有機的な繋がりが進展する大変意義深い講演会となりました.


ベスト質問賞受賞者(敬称略)

講演対象

氏名

所属

招待講演1

加藤 雄太

(岐阜大学)

招待講演2

小島 佑太

(岐阜大学)

招待講演3

藤井 創太

(岐阜大学)

 

文責:名古屋大学 徳永


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