計測制御系の初期化

[ Prev | Up | Next ]


初期化制御コントロールパネルの表示

Igor の [MDS] メニューから[Initialize control panel]を選択するか, またはコマンドラインから

PanelInitialize()

と入力して, 「Initialize」コントロールパネルを表示します. 初期化の操作はこのコントロールパネルから行います.

 
screen01
 
<MDS メニュー>
 

 
initialize panel
 
<Initialize パネル>
 


回折計主制御ユニットの初期化

「Initialize」パネルの[Reset Main Controller]ボタンをクリックし, さらに確認ダイアログから[Ok]ボタンをクリックします. 主制御ユニットの電源を再投入したときには必ずこの操作が必要となります. この操作によって, 回折計制御ユニットが記憶する基準位置の情報はすべて失われるので, この後には必ず以下の「回折系の全軸の初期化」操作が必要となります.


回折計の全軸の初期化

回折計の全軸について,基準位置を探索させた後初期位置に移動させます. 回折計の全軸とは,θ軸,2θ軸,入射スリット垂直位置,ゴニオメータ垂直位置, 平板回転試料台の回転軸,アナライザ結晶角(1−6)の12軸を指します。

この操作をするときは, 原則的に実験ハッチのドアを開けて, 回折計の動作を直接視認し, モータやマイクロスイッチが鳴らす音なども確認してください. 回折計駆動時に,ユーザインターフェスの[Stop]ボタンをクリックすれば中断するはずですが, もし[Stop]ボタンが機能せず, ユーザインターフェスから回折計をコントロールできない危険な状態になった場合には, 回折計主制御ユニットの電源をオフにしてください. 電源をオフにすることで回折計は確実に停止します.

emergent stop

「Initialize」パネルには, 通常は前の実験での初期値がそのまま表示されています. 過去の結果を参照するなどして, 初期値が適切な値であることを確認します. Two Theta 軸の初期化位置は 5〜10°として, ダイレクトビームを避ける位置に移動しておくのが安全です. 初期値を変更するには[Unlock Values]ボタンをクリックして書き換え可能な状態にしてから編集を開始し, 編集が終了したら[Lock Values]ボタンをクリックして書き換え禁止の状態に変更し, 不用意に初期値が書き換わることを避けるようにします.

すべてのチェックボックスをチェックした状態で「Initialize」パネル上の [Initialize]ボタンをクリックします. 初期化動作をする前の位置や初期値によっても変わりますが, この動作が完了するまでに3分程度の時間がかかります.


[ Prev | Up | Next ]

2008年1月4日